芸能界のオーディションは競争倍率も高いため、合格した時は心の底から喜びがこみ上げるものです。
ですがオーディション突破はスタート地点に過ぎません、自分が勝ち取った役割をきちんと果たせてはじめて成功となるのです。
合格後はすぐに役作りなどをはじめて、いつ舞台稽古や撮影が始まっても大丈夫なように練習をスタートさせましょう。
とはいえ芸能界のスケジュールは流動的なため、すぐに台本などが送られてくるとは限りません。
端役などの場合は直前まで自分にどんな役割が与えられるのか、指示がないこともあります。
しかしそんな時でも役作りする方法はあります。
ポイントは実技審査の時に要求されたことを思い出すことです。
審査では任せる役に必要となる演技ができる人材かを試されます。
もしも怒りの演技が審査に含まれていれば、台本でも誰かに怒るシーンが重要な見せ場として与えられている可能性が高いのです。
だから本番までの時間は実技試験で行った動きをより洗練させておくのがおすすめです。
オーディションの実技で不合格になるポイント、注意点としてはどのようなことがあるのでしょうか。ちょっと考えると、単純に演技が上手か下手かを問われそうな気もします。演技とは、技術力というかパフォーマンスのレベルという意味に捉えてもよいでしょう。
ですが、多くのオーディションでは実はそうではありません。もちろん演技力が高いに越したことはなく、あまりに低すぎるのは考え物ですが、演技力以上に将来的な伸びしろがあるかどうかや、熱意や本気度といったものがポイントになってくることが多いです。オーディションに応募する人は、言ってしまえば未完の素材であり、粗削りであって当然です。審査する側としては、現状でどうかというよりも、将来に期待できそうかどうかを見ていると言えるのです。
ですから、小ぢんまりとまとまっているよりは、多少のミスなどがあっても才能を感じさせたり、この人は情熱があってひたむきに取り組むだろうから将来は期待できると思えるかどうかがポイントになります。